2024.10.26
『シンペイ~歌こそすべて』の完成披露試写会が9月15日、中山晋平の出身地である長野・中野市のソソラホールで行われ、晋平役の橋之助さん、母役で長野県出身の土屋貴子さん、神山征二郎監督、新田博邦プロデューサーが登壇した。
橋之助さんは約700人の観客とともに映画を鑑賞し、上映後の舞台挨拶では「偉大な方に恥じない作品をつくらなければならない、恥じない中山晋平として存在しなければならないというところを大切に務めさせていただきました」と語った。
また「舞台だったら、生まれてから死ぬまでを順番に演じていくのですが、映画やドラマは時系列がバラバラの状態で撮影していくので、すごいなと思いました。撮影初日が母ゾウさんが亡くなる日のシーンだったんです」と告白すると、会場からは驚きの声が。母役の土屋さんも「本当に大変だったと思いますよ」と労をねぎらった。
『ハチ公物語』などで知られる名匠・神山監督は「25年前位から、もしできるなら、私が元気なうちに中山晋平さんの生涯を映画にしたいと思っていたので、皆さんに観てもらえてホッとしました」と挨拶。
40年来の企画を実現させたプロデューサーの新田氏が「伝記ものをやるときは、遺族の方や親族の方とトラブることもあるけれど、今回は最初から理解をいただいていた」と言うと、会場からは温かな拍手が湧き起こった。